1995年/リトル・モア


THE DAY BOOKの第2冊目。93、94年は、ニューヨーク、ロサンゼルスに行く機会が多かった。それは、写真家・上田義彦との、何10人ものHIVポジティブの人々の撮影と取材で始まった。感染者の人々が、全ての免疫を失われていくにもかかわらず、人間的に驚くほど美しくなっていった。メイプルソープの友達たちを訪ねること。世界そのものの持つ意味がゼロになり、剥きだしになってゆくイメージ。青空の下の、クリアな光の中で、世界が悲しみに包まれていることを、いつも写真家たちの仕事から教えられた。ニルヴァーナのアルバム『ブリーチ』、ジャック・ピアソンの「ナッシング」、東京ティーンズたちのイノセントな感覚。そんな様々な感覚と出逢い、この本は綴られていった。

主な収録作品—ロバート・メイプルソープ/パティ・スミス/古橋梯二/スティーブ・エリクソン/アンドレ・セラノ/ルシアン・フロイド/ナン・ゴールディン/キャシー・アッカー/ヴィム・ヴェンダース/ラリー・クラーク/マイク・ケリー/ボアダムズ/長島有里枝/ビートたけし/ロラパルーザ94/などインタビューとルポルタージュ、上田義彦、高橋恭司、ホンマタカシ、大森克己の写真を収める

トランスパランス 後藤繁雄

¥2,600価格